【2023年6月25日】 今年もシロアリの研究で奄美大島に行ってきました……続きを読む
シロアリ生態の研究@奄美大島
今年もシロアリの生態研究をするために、奄美大島に行ってきました。
奄美大島にはオオシロアリ、イエシロアリ、ヤマトシロアリ、アメリカカンザイシロアリなどが生息していますので、シロアリの生態を研究・観察するには最高の場所です。
6月のこの時期、奄美大島は梅雨入りして曇りや雨の日が多いんですが、今回も観光は一切しませんのでシロアリ観察するには最高のコンディションです。
いつものように移動は原付バイク、森に続く道を進んで途中から徒歩で森の中に入っていきます。
奄美大島には毒蛇のハブもいますので、念のためポイズンリムーバーも携帯しますが、いざ嚙まれた時に本当に役に立つのかは不明です。Amazonで1,000円程度で購入可能なところが、心配を増幅させます。(笑)
なぜシロアリの生態研究を続けているのか?
私たちは予防や駆除の現場でシロアリをよく見かけますが、普通に生活していてシロアリに出くわす機会はそんなに多くありません。通常シロアリは音もなく家に侵入し、見えない場所で家を食べ始めます。
私たちはシロアリのプロとして、シロアリを研究し行動パターンを読み取って、予防や駆除に役立てているのです!
森を歩いてシロアリを探します
シロアリは家に発生する事で害虫として扱われていますが、本来は森で生活していて森の循環に貢献しています。倒木が土に還って森の肥料になる為に、シロアリの役割はとても重要な存在なのです。
倒木にオオシロアリを発見しました。※観覧注意シロアリの動画です
大きな倒木の中にオオシロアリを発見しました。大きさはヤマトシロアリの5倍程度あります。オオシロアリは本来、家に被害を与えるシロアリではないのですが、体が大きく行動や表情も観察しやすいのでシロアリの行動を理解するのにはいい対象となります。
今回の奄美大島でのシロアリ研究もとても有意義な時間となりました。温暖化の影響でシロアリは毎年勢力を拡大しています。少しでもシロアリ被害に遭う家が少なくなるように今後も研究を続けていきたいと考えています。